業務継続のための事前対策例

分類事前対策例
対応組織の設置□ 緊急対策チームの統括責任者を任命し、協力部門を明確化する。
□ 緊急対策チームのメンバーを任命し、役割・責任や緊急連絡方法などを明確にする。
継続すべき重要業務の明確化と
対応策の検討・実施
□ 自社の重要業務や、その業務を支えるメンバーを確認する。
□ どの部門或いは、どの業務(生産工程等)が事業継続に欠かせないかを確認する。
□ 「在宅勤務」の可否を検討する。
□ 重要業務の継続を確保するため、各担当者間でお互いにトレーニングを実施する。
□ コアメンバーが欠勤した際の業務分担を明確にする。また出社不可能な状況を想定し、代替メンバーへの教育・研修を事前に行う。
サプライヤー対策□ 重要な原材料を事前にストックしておく。
□ サプライヤー、物流業者と非常時の原材料供給方法や運送手段を検討し、必要に応じて代替業者の確保も検討する。
感染情報や予防知識の周知□ 日常生活で注意すべき事項や、感染症予防の基礎知識などについて、社員向けに教育を行う。
情報の収集、感染者等の対策□ 医療機関のリストを作成する。
□ 当局のホームページから最新情報をこまめに収集する。
□ 感染症が流行している地域を行き来する社員のスケジュールを把握し、健康状態を確認する。

参考資料:MS&AD InterRisk Report No.19-056

武漢市で発生した新型コロナウイルスについて (続報)

項目内 容 湖北省武漢市における感染状況(1月23日中国時間15時現在)
病原体新型のコロナウイルス(※1)。
重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)とは異なる新しいウイルス。
感染者湖北省累計444人、武漢市累計425人(※2)、湖北省の退院28人、湖北省の入院隔離治療中399人(極めて重症24人、重症71人、軽症250人)
死亡者湖北省累計17人
感染源武漢市内の海鮮市場関係者の感染が多いため、同市場が感染源であると疑われている。
感染経路感染経路の詳細は、現時点では不明。
家族間の感染、医療従事者の感染事例が報告されており、ヒト―ヒト感染の可能性は排除できない(※3)。
症状主な症状は、高熱、倦怠感、咳、痰であり、一部の患者には呼吸困難の症状や胸部レントゲンで両側の肺に病変が見られる。

※1:コロナウイルスは、ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類の合計6種類が知られている。深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがある重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)以外は、感染しても重症化せず風邪に類似した症状に留まると言われている。

※2:武漢市は1/22から感染者数等の開示を止め、湖北省が情報開示を行うようになった。
武漢市の感染者数については、年初から1/15までの感染者は累計41人と変わらず新たな感染は認められないと公表されていたが、1/16に4人、1/17に17人、1/18に59人、1/19に77人、1/20に60人、1/21に105人、1/22に62人の増加が確認された。

※3:中国政府の専門家は「ヒトからヒトへの感染が起きている」とコメントしている。

参考資料:内閣官房新型インフルエンザ等対策室 HP