武漢市で発生した新型コロナウイルスについて (続報)

項目内 容 湖北省武漢市における感染状況(1月23日中国時間15時現在)
病原体新型のコロナウイルス(※1)。
重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)とは異なる新しいウイルス。
感染者湖北省累計444人、武漢市累計425人(※2)、湖北省の退院28人、湖北省の入院隔離治療中399人(極めて重症24人、重症71人、軽症250人)
死亡者湖北省累計17人
感染源武漢市内の海鮮市場関係者の感染が多いため、同市場が感染源であると疑われている。
感染経路感染経路の詳細は、現時点では不明。
家族間の感染、医療従事者の感染事例が報告されており、ヒト―ヒト感染の可能性は排除できない(※3)。
症状主な症状は、高熱、倦怠感、咳、痰であり、一部の患者には呼吸困難の症状や胸部レントゲンで両側の肺に病変が見られる。

※1:コロナウイルスは、ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類の合計6種類が知られている。深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがある重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)以外は、感染しても重症化せず風邪に類似した症状に留まると言われている。

※2:武漢市は1/22から感染者数等の開示を止め、湖北省が情報開示を行うようになった。
武漢市の感染者数については、年初から1/15までの感染者は累計41人と変わらず新たな感染は認められないと公表されていたが、1/16に4人、1/17に17人、1/18に59人、1/19に77人、1/20に60人、1/21に105人、1/22に62人の増加が確認された。

※3:中国政府の専門家は「ヒトからヒトへの感染が起きている」とコメントしている。

参考資料:内閣官房新型インフルエンザ等対策室 HP